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 阿部智里の八咫烏シリーズ最新刊、出ました!

玉依姫

玉依姫

 

 

今一番楽しみにしているシリーズ。

高い期待を胸に読み進めた結果!

 

今までの中で一番面白くなかったわ~。

 

3作目までを読んだ感想として、以前このようなことを書いたけれど

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3作目を読んでビックリ。

1作目、2作目で見せていた世界はほんの一部。

よくぞ3作目まで隠していたものだ。

作家いわく、

「1作目と2作目は、言ってしまえば前日譚」

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3作目で世界が広がって、物語のスケールの大きさを見せてくれた。

これからどうなるの?とワクワクした新作(5作目)。

主人公に感情移入ができなかった。

 

主人公は今まで全く登場しなかった女の子。

まず、彼女のキャラが魅力的ではない。

誰になんと言われようと自分の意思を持ち貫く強さとしなやかさがあるのだろうけど、影がないんだよね。複雑さが。

 

しかしそれは、今まで主人公だった若宮と雪哉への未練かもしれない。

あの二人が活躍するところが見たかったのに、登場するのは少しだし活躍もしない。

そのフラストレーションが、主人公への不満につながった。

 

そして、更に広がった世界は現実へとつながった。

現実につながったら、もう広がりようがないではないか。

そのことへの失望もあった。

 

そう、たぶんもう少しもったいつけて欲しかったんだ。

謎解きはもう少しゆっくりと、もったいぶって。

魅力的な主人公たちを十分に堪能した後でなら、今作も納得できたかもしれない。

 

不完全燃焼のまま「終わり」では納得できませんよ。

 

しかし、このシリーズが終わりだとはどこにも書いていない。

と思って調べてみたら、こんな記事が!

 

hon.bunshun.jp

 

8年前に、今作の「玉依姫」を書いて物語の世界が形作られ

それを元にシリーズができたと。

 

ははーん。なるほどなー。

今回の不完全燃焼も、納得。

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八年前の稚拙な作品のリライトは、苦痛の連続だった。しかし、高校版『玉依姫』には、今の自分にはない圧倒的な熱量があった。物語の主人公は女子高生なので、当時、女子高生だった私だからこその等身大の叫びには、学ばされる部分も多くあった。

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女子高生、熱量は私には全く届かなかったなー。

 

となると、これで本当にシリーズは終わりなのか?

終わりではないとすると、これからが作者の本当の力量発揮。

 

次回作を期待したい。